素材について

炭化コルク

  • 断熱材

炭化コルクは商品にならないバージンコルクや、
ワイン栓に使うコルクの残りなどを廃棄利用し、
蒸し焼きにして炭にしたものです。

炭化コルクはその名の通り、コルク樫の表皮からできています。
そのコルクの粒を型にはめ込み、高温の蒸気加熱と圧力を加えて生産します。コルク自身のヤニで固形化するため接着剤を使用せず、まさに天然コルク100%の断熱材です。その性能はとても優れ、断熱・防音調湿・耐腐食性・防虫性などの優れた性能を持っています。

炭化コルクができるまで

  1. Step1
    コルク樫の樹皮を剥ぐ
  2. Step3
    蒸し焼きにする
  3. Step4
    ブロックの形に固める
  4. Step5
    倉庫に保管

商品にならないバージンコルクや、ワイン栓に使うコルクの残りなどを廃棄利用。そのコルクを蒸し焼きにし、コルク自身の樹脂成分だけで固めます。100%天然素材です。

エコロジーな天然素材コルク

コルク樫はポルトガル、スペイン、南フランス、北アフリカの地中海沿岸地域に群生しています。木の寿命は150~200年ですが、これを伐採せず、羊の毛を刈るように丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く9年の歳月を経てまた樹皮を再生します。
自然が育んだ大切な天然素材コルク。いつまでもその資源を大切に、緑豊かであることを願い利用されています。

炭化コルクの特長

断熱性能

1立方センチメートルあたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されている炭化コルクは、優れた断熱性能(0.038W/m・k)を持っております。また、炭化させる前のコルクは、スペースシャトルのエンジンノズルの断熱材としても使用されていました。

防音性能

炭化コルクには優れた防音性と吸音性があります。(1,000~2,000ヘルツの音を吸音)。また、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。これにより、従来の高断熱・高気密住宅の「音が響く」という弱点を解消します。

調湿性能

炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。乾燥した冬、ジメジメした夏、この炭化コルクが湿気をコントロールします。

防虫性能

コルク樫の木は、虫から身を守るために忌避成分のあるスベリンという物質があり、虫やダニを寄せつけない住環境を作ります。

耐腐食性能

その名の通り炭化したコルクは、通気性、防虫性があり栄養分も無いので長く腐らず、その形状と弾力性を保ち、断熱性能を長期に渡り維持します。